PDF版 傍訳 梵網経

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監修 谷 玄昭
訳編 勝野隆広
CD-ROM1枚組 
定価7,800円(税込)
  ↓
特価6,000円(税込)


「梵網経」原漢文を提示・総ルビ付き
原文を提示し読み下し文に現代語訳を付した活気多岐な傍訳編集システム。精緻な語注と解説を配した精緻な紙面構成で、読経「経典」の意味「仏心」がよくわかる。
口で唱え、心に刻む。

●一部しか知られていない「梵網経」のすべてが細部までよくわかる。
●仏教では何が禁じられ、何が許されたかの限界を見極める書。「戒定慧三学」といわれる「戒」を学びなおすための基本文献となっている。
●「日常倫理の教え」として法話の素材にご利用いただける編集。

内容構成
第一章 序論
第二章 十重四十八軽戒
 (一)十重戒
 (二)四十八戒
第三章 結文

「はじめに」より
『梵網経』は、僧俗が共に受持することができる大乗仏教の菩薩戒を明かすことから、中国日本で尊重されてきた経典であります。

 日本には天平期には請来され、読誦講経され、また国家法会にも組み入れられてきましたが、鑑真による東大寺戒壇での聖武天皇への梵網戒授与は、在家信者への授戒として後世まで受け継がれ、それは現今の戒名授与にまでつながることになります。

 さらに平安初期、天台宗を開いた伝教大師最澄よる菩薩僧養成の主張は、一乗思想の高揚という理念の面でも、具足戒を不要とする単受梵網戒という制度の面でも、日本仏教の方向性を決定付けるものでありました。

 その後、比叡山は日本仏教の中心として発展し、鎌倉期にかけて各宗を開いた祖師がたを輩出しましたが、彼等の基底にも『梵網経』が存在しました。

 『梵網経』の説く戒律思想は日本仏教の基調を形成し、かつそれは大きな潮流として現在まで流れ続けているのです。戒律は、仏教者の生活軌範となるべきものでありますが、長い歴史的変遷のなかで、その自律自省の姿勢は崩れ、各宗の修行道場などを除くと、ほぼ無戒状態とも言うべき現状があります。寺院の公益性が問われる昨今、寺院のありかたを考えるとともに、僧侶自身のありかたを見直すべき時期にきているといえましょう。

 ここに『梵網経』の経文傍訳を上梓します。本書が、梵網戒の基本を理解する一助となり、また自身を省みる機縁となるならば、何よりと存じます。



◯本書は『梵網経』
(『梵網経盧舎那仏説菩薩心地戒品第十』)の巻下を傍訳、語注、解説したものである。すでに四季社から刊行されている経文傍訳シリーズの形式に従って作られている。
◯原文は天台宗開宗千二百年慶讃大法会事務局編の『菩薩戒経』を底本とした。この経本は、この開宗千二百年慶讃に際して、天台宗全寺院に読誦用経典として配布されたものである。これは刊本である『菩薩戒経義疏』澂忍分會 唯忍子序 元禄三年再治木版本の経文部分を用いたものである。すなわち、天台智dの梵網経注釈である『菩薩戒義疏』会本所収の経文である。
◯『梵網経』には異本が多いが、大きく分けて「宋本」系と「高麗」系に別れることが指摘されている(※)。智dの義疏に収める梵網経は「宋本」系に属している。こ
れに対して大正新修大蔵経第二十四巻所収本は「高麗大蔵経」を底本としている。
◯本書の作成に当たっては、読誦用に広く使われているものということで前記『菩薩戒経』経本(宋本系)を底本とし、大正蔵所収本(高麗系)との校異を示した。ただ
し、智ぎの菩薩戒義疏は、梵網経の下巻の偈文(「梵網菩薩戒経偈」)から注釈が始まっている。そこで、下巻の冒頭から偈文までは大正蔵所収本を原文として用いた。
◯戒条の名称に関しては、智d『菩薩戒義疏』の呼称にしたがった。
◯便宜上、原文、訓読および語注の旧漢字・旧仮名遣いは、すべて新漢字・新仮名遣いに改め、異体字も通用の字体にした。本文は、上段に漢文、下段に訓読と傍訳という
形式で構成されている。訓読に関しても、『菩薩戒経』本裏面の国訳(硲慈弘編『天台宗聖典』を基本としたもの)を参考にし、適宜修正を行なった。訓読には総ルビを付しているが、上記『菩薩戒経』本に依拠している。
◯注釈は初学者向けに経文理解をすすめるための基礎的内容とし、解説もその戒条の意義を明確にすることを目的としている。